🏥 鹿児島大学医学部
2023年度編入学試験 問題解説
4
出題問題数
90
試験時間(分)
400
総配点(推定)
70
合格ライン(目安%)
📚 問題解説一覧
2023年度鹿児島大学医学部編入試験の各問題について、概要と詳細な解説をご覧いただけます。
各問題の特徴を把握して、効率的な学習を進めましょう。
1
物質の状態・クロマトグラフィー
物理化学・分析化学・生化学
配点:
100点
難易度:
★★★★☆
推奨時間:
25分
物質の三態から始まり、陰イオン交換カラムクロマトグラフィーによるタンパク質分離の実践的応用まで幅広くカバーする総合問題です。基礎理論の理解から実験デザイン能力まで、分析化学の包括的知識が問われます。
🔑 重要ポイント
- 物質の三態と相の概念
- 同素体・同位体の理解
- イオン交換クロマトグラフィーの原理
- タンパク質の等電点(pI)と分離条件
- 実験操作の最適化と実践応用
2
酸塩基平衡・pH計算
物理化学・分析化学
配点:
100点
難易度:
★★★☆☆
推奨時間:
20分
酸塩基平衡の基本計算から緩衝液の応用まで、定量的な理解が要求される計算問題群です。常用対数表を使用した正確な計算能力と、酸塩基理論の深い理解が必要です。弱酸の解離や緩衝液のpH変化など実践的な計算が中心となります。
🔑 重要ポイント
- pH、pOH、pKaの相互関係
- 弱酸の解離度と解離定数
- ヘンダーソン・ハッセルバルヒ式
- 緩衝液の調製とpH計算
- 常用対数を使った計算技法
3
新型コロナウイルス感染症
微生物学・免疫学・公衆衛生学
配点:
100点
難易度:
★★★☆☆
推奨時間:
20分
COVID-19パンデミックという時事的話題を通じて、ウイルス学、免疫学、薬理学の総合的知識が問われる問題です。mRNAワクチンの作用機序、抗ウイルス薬の開発原理、各種検査法の特徴など、最新の医学知識と基礎医学の融合が重要です。
🔑 重要ポイント
- SARS-CoV-2の正式名称とCOVID-19
- mRNAワクチンの作用機序
- 抗ウイルス薬の開発戦略
- 抗原・抗体・PCR検査の原理と特徴
- 感染症対策の科学的根拠
4
統計学・膜生理学
統計学・生理学・生化学
配点:
100点
難易度:
★★★★★
推奨時間:
25分
行動学的実験の統計的検定と膜生理学の定量的解析を組み合わせた高度な問題です。帰無仮説検定の理論的理解、ドナン平衡やネルンスト式などの膜電位計算、浸透圧の概念など、数理的思考力が試される最難問の一つです。
🔑 重要ポイント
- 帰無仮説と対立仮説の設定
- 二項分布による確率計算
- ドナン平衡とイオン分布
- ネルンスト方程式と膜電位
- 浸透圧の計算と生理的意義