この記事に書かれている傾向と対策はあくまで僕個人の感想であることを、予めご了承ください。
金沢大学の入試情報
令和5年度の試験情報は未公表なので、ここでは昨年の募集要項を参考にしています。
また、現時点で令和5年度における変更点が公表されているので紹介しておきますね。
赤文字の部分は令和5年度入試からの変更点です。
概略を示しておりますので、具体的な情報は大学ホームページで必ず確認してください。
募集人員:5名(一般枠1名、地域枠3名、基礎研究枠1名)
出願資格:
・4年制大学を卒業したもの、または令和5年3月31までの卒業見込みのもの
・学士の学位を与えられたもの、または令和5年3月31までに取得見込みのもの
・外国で学校教育における16年過程を修了したもの、または令和5年3月31までに取得見込みのもの
上記の条件に加えて
・一般枠では卒業後、医師免許を取得することが確約できる者
・基礎研究枠では卒業後、金沢大学病院での2年間の初期研修とその後4年間の大学院入学を確約できる者
・地域枠は石川県、富山県、福井県の小学校、中学校、高校、または大学を卒業した者であり、かつ卒業後2年間を金沢大学病院にて初期研修を行い、その後3年間を金沢大学病院あるいは指定された病院で従事することを確約できる者
という条件が付きます。一般枠が1名だけになり、地域枠、基礎研究枠ともに条件がかなりシビアですのでお気をつけください。
試験日程:
第一次選考:書類選考
第二次選考:9月下旬(令和4年度入試)
最終選考 :10月下旬(口述試験)
その他:
出願の際には「卒業証明書」「単位取得証明書」「成績証明書」「学位授与証明書」「戸籍抄本」「志願理由書」「TOEFL-iBTのスコア」「推薦書」が必要であるので準備が必要である。
書類選考で定員の10倍程度まで人数を絞るようである。
詳しくは金沢大学のホームページで確認して頂きたい。
試験科目と特徴について
金沢大学の医学部編入試験では
・第一次選考:提出された書類をもとに人数を絞る
・第二次選考:自然科学の習熟度を図る
・最終選考 :個別口述試験及びグループ口述試験
とされている。
TOEFL-iBTのスコア提出があるのが、注目すべきポイントである。
足切り点数などは設定されていないようだが、第二次選考で参考にされる。
第二次選考で募集定員の4倍程度まで人数を絞り、最終選考を行う。
最終選考では口述試験が課される。
自然科学の難易度
英語は2021年試験の特例を除いて、TOEFLのスコアが用いられているので割愛する。
自然科学の傾向と対策
金沢大学の直近3年分の過去問を解いた所感を中心に記述する。
まず、特徴を羅列すると次のようになる
- 出題範囲に偏りがあまりなく、幅広い学習が必要
- テーマ自体は有名なものが多く、奇抜な問題はない
- 細かい知識の理解が求められる
- 図を描かせたり、論述させる問題が多い
- グラフの読み取りや、予備知識が必要な問題もある
率直な感想としては「めっちゃ説明させるやん…」というものであった。
特に教科書的な答えがない問題で、受験生の考察能力を測ろうとする問題が印象に残った。
例えば「胸腺の退縮と自己免疫疾患の関係の記述」や「帯状疱疹の患者数が2016年ごろから増加した理由の考察」「臓器連関の推測」などが挙げられる。
恐らく、これらは普通に学習していても経験しない問題であろう。
しかし解答を作るために必要な知識は、すでに頭に入っていることが多いことから医学的な考察力を図る良問と言えると思う。
題材自体はPCR法や体液生理、免疫システム、DNA損傷、がん、といったよく見る問題が多いが、
一方で問題で問われる内容はかなり細かいので注意が必要である。
総じて、日頃の勉強が報われやすい試験だと感じた。
毎日の学習の中で常に「記述するならどう書くか」を意識しながら学習すると良いだろう。
終わりに
第二回の傾向と対策は金沢大学でした。
TOEFLのスコアが予想以上に合否に響きそうなので、可能な限り高いスコアをとっておきたいですね。
逆に英語のスコアがいい人は非常に有利だと思われます。
他の大学も順次まとめて行く予定です。
皆様のご感想やご要望があればTwitterかお問い合わせにて、ご連絡ください。
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