このシリーズは
「僕がいま一般的な社会人で、医学部編入試験を受験すると仮定したときに、どのように対策していくか」
を書き連ねていくという趣旨で進めていきたい。あくまで空想的に、ということではあるが。
SNSなどでよく医学部編入試験を目指す方々から、「あなたならどう勉強するか」を問われることが多いため
一度まとまりのある文章として記録しておきたい。
話を進める上での設定について
想像しながら「もし」の話をする以上、最初にいくつかの設定をしておきたい。
まず0から医学部編入試験を目指す人(主人公)のステータスは、次のように仮定する。
・20代後半の男性 (未婚) ・平日は8:30~18:00まで仕事(営業)をしている ・中堅私立大学の理系学部卒(大学院には入学していない) ・受験期の記憶はほとんどなく、予備知識はほぼない ・受験期間は2年間 ・英語力はTOIECが600点ほど ・※KALSなどの予備校は使わない
※予備校については「僕が編入試験を0から勉強する」という仮定では、少なくとも終盤までは利用しないため、このような設定にした。
読者の方には、この設定と異なる境遇もいらっしゃるだろうが、可能な限り参考になるよう汎用性を持たせるように努力する。
目標(ゴール)は次のように設定する。
・自然科学と英語のみで受験できる大学を目指す ・付け焼き刃的な対策ではなく、本質的な学力を身につけた上で合格する
いささか長い文章になる可能性が高いため、このシリーズは小分けにして執筆していくことをご了承していただきたい。
本書は最初の記事であるため、主に初期(勉強を始めたばかりの時期)の
勉強時間・勉強方法・生命科学の基礎の基礎を身につけるために用意する教材
を紹介する。
医学部編入試験の勉強をする準備(勉強時間の確保と勉強方法)
まず僕が主人公のような境遇から医学部編入試験の勉強を始める場合
最初に行うことは勉強時間の確保と方法論の確立である。
なぜなら毎日の勉強する時間と勉強方法が定まらない限り、勉強という行為の習慣化が極めて難しいからである。
日々学習する時間や方法がバラバラであれば、学習に一貫性がなく、とても効率的に学びが進まないだろう。
勉強時間に関してだが、朝の8:00に出勤するのであれば、出勤前に3~4時間の勉強時間を確保する。
人間は寝起きから3〜4時間が最も生産的な時間である
つまりは起床時間が朝4~5時となる。
人によっては朝が弱いかもしれないが、習慣化してしまえば案外いけるものである。
仕事終わりは疲労が蓄積しているため、自然科学のような理系科目の勉強には適していない。
やはり一番集中力の発揮できる、寝起き後の数時間を受験勉強に充てたいところだ。
逆に仕事終わりは英語の学習を行う。
リスニングや単語は、音源がウェブ上で入手でき、イヤホンなどで聴くことができるため学習ハードルは少なくとも自然科学より低い。
極端な話、英語はイヤホンをつけて音源を流しさえすれば学習を始めることができる。
勉強法についてだが
学習初期、つまり自然科学の基礎を作る段階では市販の問題集と参考書を用いる。
具体的には大学受験の勉強を控えた高校生と同じような勉強スタイルになる。
ごく当たり前のことであるが、医学部での勉強を含めて、大学で学ぶ生命科学はすべて高校生物が基礎となっている。
よってよほど自信がある場合を除いて、全ての医学部編入の受験生は高校生物からきっちり学ぶべきだと思っている。
現在は高校生物も非常に高度な内容を扱っているし、高校生物をある程度できるようになれば
編入試験の問題も多少は解けるようになる。
医学部編入試験の自然科学の基礎を作るための教材
自然科学の基礎を確立するために用意する参考書、及び問題集を羅列する。
・教科書 高校で使う教科書は市販では購入できないため、メルカリやフリマアプリを使って入手しよう。 次に紹介する「チャート式 新生物」を教科書として使えなくもないが、初学者にとっては解説が詳しすぎるため、適度な説明のある教科書があった方がいいだろう。
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この4冊が生物学の基礎を確立するために使用する教材である。
基礎問題精講をきちんと理解できるようになれば
生物学の全体像が少しずつ見えるようになってくるはずだ。
生物の勉強を進める上で、是非とも気をつけておきたいことは
理解を第一に、暗記を第二にすること
である。生物学に暗記しなければいけないことが多いのは事実であるが、暗記することは結果であって目的ではない。
生命現象を解像度高く把握できれば自然と頭に入るはずである。
初期の段階では、これら4つの問題集をこなし、習得することを目標とする。
具体的な期間を定めるならば3ヶ月、遅くとも4ヶ月で習熟度を深めたい。
今回はここまでとする。
次回は初期段階での英語の学習に関して解説するつもりである。
何かリクエストがあればページ下部の「お問い合わせ」かTwitterのDMでご連絡いただければ幸いである。
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