令和5年度の鳥取大学医学部医学科、学士編入学の募集要項が公表されました。
その中で出願資格について気になったのでまとめておきます。
結論から言うとかなり条件が厳しいと言えます。
中国地方に所縁があり、かつ卒業後に鳥取県での勤務を約束できる人でないと厳しいです。
鳥取大学の出願資格
最新の募集要項によると、次の1~3を全て満たす人が出願資格を有するとされています。(以下抜粋)
特に赤文字の部分は特記事項です。
- 将来,鳥取県の地域医療に貢献したいという熱意と強い意志を持つ者で,入学後,
鳥取県の奨学金を必ず受給することを確約できる者。
2. 次の条件(1)~(3)のいずれかに該当する者。
(1)大学を卒業した者及び令和5年3月までに卒業見込みの者(医学部医学科を除
く)。
(2)学校教育法第104条第7項の規定により学士の学位(学士(医学)を除く)を
授与された者,又は外国においてこれに相当する学位を授与された者。
(3)(1),(2)を満たさない者で,大学院修士課程又は博士課程を修了した者及
び令和5年3月までに修了見込みの者。
3. 次の条件(1)又は(2)のいずれかに該当する者。
(1)鳥取県,島根県,岡山県,広島県,兵庫県の高等学校を卒業した者。
(2)父母のいずれかの現住所地が鳥取県の者。
(父母については義理の父母も含むものとする。)
なお、合格し入学した場合には「鳥取県医師養成確保奨学金制度(学士編入枠)」を受けることになります。
こちらの奨学金は月12万円の奨学金を受け取ることができます(5年間で合計720万円)。
その条件として、「卒業から2年以内に医師免許を取得すること」と「初期研修を含めて11年以内に知事が指定する病院で6年間勤務すること」が課されます。
専門科までは縛られないようです。
このように、まず受験資格を満たすことがかなり困難な上に、卒業後の制約もかなり強い募集となります。
鳥取県に限らずに地方では医師不足が深刻化していることから、医師確保のために行われているのでしょう。
月に12万円の給付がもらえるのは嬉しいですが、その対価が鳥取県内で6年の勤務というのはどうなのでしょうか。
働く場所を限定される報酬として、見合っていると判断するかは受験生次第ですね。
逆に言えば、倍率が下がることで合格しやすくなる可能性もあります。
いずれにせよ、鳥取大学の受験を検討している人は、自分が出願資格を満たしているかの確認は早急に行った方がいいでしょう。